Brief Communication
膀胱がん:膀胱がんで頻発するSTAG2の短縮型変異
Nature Genetics 45, 12 doi: 10.1038/ng.2800
本論文では姉妹染色分体の接着と分離を制御しているコヒーシンのサブユニットSTAG2をコードしている遺伝子の短縮型変異が膀胱の乳頭状非浸潤性尿路上皮がんの36%、浸潤性尿路上皮がんの16%で発見されたことを報告する。我々の研究はSTAG2が染色体数の制御に関わっているが、膀胱がん細胞の増殖には関わっていないことを示唆している。これらの所見はSTAG2が膀胱がんで最も頻繁に変異を起こしている遺伝子であることを示すものである。