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前立腺がん:iCOGSカスタム遺伝子型タイピングアレイを用いた23の新しい前立腺がん感受性座位の同定

Nature Genetics 45, 4 doi: 10.1038/ng.2560

前立腺がんは先進国の男性にとって最も診断数の多いがんである。一般的な前立腺がん感受性対立遺伝子を同定するために、211,155個のSNPを含むイルミナ社のカスタムアレイ(iCOGS)を用いて、国際PRACTICAL Consortiumの前立腺がん症例25,074例および対照24,272例の血液DNAの遺伝子型判定を行った。ゲノムワイドな有意水準(P < 5 × 10−8)で23の新しい前立腺がん感受性座位を同定した。現在、70以上の前立腺がん感受性座位が同定されており、これにより前立腺がんの家族性リスクの約30%が説明される。今回の新規リスク座位および既知のリスク座位を統合したリスクを基盤として、リスク分布においてリスクが最も高い1%の男性は、プロファイリングされた集団の平均より4.7倍高いリスクを持つ。これらの結果は、臨床研究のための集団リスク層別化に役立つであろう。

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