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肺炎球菌ワクチン:肺炎球菌ワクチン導入後の疫学的変化に関する集団ゲノミクス
Nature Genetics 45, 6 doi: 10.1038/ng.2625
無症候的に保菌されていた肺炎連鎖球菌(肺炎球菌)Streptococcus pneumoniaeの616分離株に関して全ゲノム塩基配列決定を行い、7価肺炎球菌結合型ワクチンの効果を分析した。近縁の分離株を比較した結果、非ワクチン血清型への莢膜転換の促進および薬剤耐性の出現で形質転換が果たす役割が明らかにされた。しかし、そうした組み換えは種全体で発生率が大きく異なることがわかり、集団の進化は基本的にワクチン導入以前に存在していた個別遺伝子型の頻度変化によって生じていた。こうした変化が集団レベルでアクセサリーゲノムの構成に与える全体的影響はほとんど認められず、ワクチン導入後の肺炎球菌疾患発生率の低下と対照的である。