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尿道下裂:ゲノムワイド関連解析から同定された、尿道下裂に関連する発生遺伝子群のバリアント

Nature Genetics 46, 9 doi: 10.1038/ng.3063

尿道下裂は男児によく観察される先天性の症状で、尿道が陰茎下面で開口している。デンマーク人の、手術によって確診された尿道下裂患者1,006人および対照群5,486人を対象にゲノムワイド関連解析を行った。その後、デンマーク人、オランダ人、スウェーデン人から構成される、新たな患者1,972人および健常者1,812人において疾患関連性を確認し、遺伝子型決定を行ったところ、18のゲノム領域において、それぞれ別個の、P値が<5×10−8である関連が見つかった。総計で、これらの座位(ゲノム領域)はこの病態の発症しやすさのうち9%を担っていることが分かった。明らかになったゲノム領域のうちいくつかには、(HOXA4IRX5IRX6EYA1をはじめとする)胚発生に重要な役割を果たす遺伝子群が存在していた。続いて、GRAILやDEPICTによるパスウェイ解析を行うことで、尿道下裂を引き起こす遺伝的機序についてのさらなる手掛かりが得られた。

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