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真菌感染:Jagunal homolog 1は真菌に対する宿主防御において好中球機能の重要な調節因子である

Nature Genetics 46, 9 doi: 10.1038/ng.3070

好中球は、細菌や真菌の病原体と闘うのに不可欠な、自然免疫の重要なエフェクター細胞である。本論文では、造血細胞系譜特異的にJagn1(Jagunal homolog 1をコードする)を欠失させたマウスは、ヒトの病原性真菌であるカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)に対して、効率的な好中球依存性免疫応答を発揮できないことを報告する。全体的なグリコバイオーム解析から、Jagn1欠損好中球においては、細胞接着および細胞毒性に関与するタンパク質のグリコシル化が顕著に変化していることが明らかになった。機能的な解析から、カンジダ・アルビカンス感染に応答した好中球移動の顕著な異常、細胞傷害性顆粒の形成障害とともに、ミエロペルオキシダーゼ放出の減少やカンジダ・アルビカンスに対する殺作用の低下も確認された。顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)の投与は、この変異マウスをカンジダ・アルビカンス感作後の体重減少や死亡促進から防御した。また、GM-CSFが、JAGN1変異を持つ人に由来する骨髄細胞での抗真菌活性の異常も回復させたことは重要である。これらのデータは、微生物による疾患の発症機序においてJagn1(ヒトではJAGN1)が好中球機能の新しい調節因子であることを直接示すものであり、また、ヒトに対する有望な治療選択肢を示唆するものである。

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