Letter 糖尿病:1型糖尿病感受性座位の詳細なマッピングおよびその原因変異体がリンパ系遺伝子エンハンサーに局在する証拠 2015年4月1日 Nature Genetics 47, 4 doi: 10.1038/ng.3245 1型糖尿病(T1D)の遺伝的研究から50の感受性領域が同定されており、リスクに寄与する主要な経路が明らかにされ、また、一部の感受性座位は免疫疾患全体に共有されることが分かっている。自己免疫疾患全体の遺伝的比較を行うことで、できる限りの有用な情報を得ようと、高密度遺伝子型タイピングアレイのイムノチップを開発した。これを用いて今回、新たに4つのT1D関連領域を同定することができた(P < 5 × 10−8)。T1Dと15の免疫疾患の比較解析から、T1Dが遺伝学的に他の自己抗体陽性疾患に類似しており、若年性特発性関節炎と最も有意に類似しているが、潰瘍性大腸炎と最も有意に類似していないことが示され、さらに3つの新しいT1Dリスク座位が裏付けられた。ベイズの手法を用いて、T1D関連SNPの信頼できるセットを明らかにした。このような関連SNPは、胸腺、T細胞、B細胞、CD34+幹細胞において、活性のあるエンハンサー配列に局在していた。どの特定の遺伝子や調節配列が原因であるのかは、これから、これらの細胞種においてエンハンサーとプロモーターの相互作用を解析することで明らかにできる。 Full text PDF 目次へ戻る