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横隔膜ヘルニア:筋結合組織は、横隔膜の発生を制御し、また先天性横隔膜ヘルニアの発生源である

Nature Genetics 47, 5 doi: 10.1038/ng.3250

横隔膜は哺乳類の不可欠な骨格筋であり、横隔膜の発生異常は、先天性横隔膜ヘルニア(CDH)の原因である。CDHは、よく見られる先天性異常であるが、致死的なこともある。横隔膜は複数の胚性組織由来であることは分かっているが、それらからどのように横隔膜が生じるかは分かっていない。また、多くのCDH関連遺伝子が同定されているが、CDHの病因は完全に理解されているわけではない。今回我々は、マウスの遺伝学を用いて、一過性の胚構造である胸腹膜襞(PPF)が横隔膜の筋結合組織の発生源であり、筋発生を調節することを示す。また、PPF細胞の顕著な移動が横隔膜の形態形成を制御することも示す。その上、PPF由来の筋結合組織繊維芽細胞におけるGata4のモザイク変異は、横隔膜の発生過程で、局所的に筋肉の存在しない生体力学的に弱く柔軟な領域の発生を引き起こし、CHDがもたらされる。従って、PPFおよび筋結合組織は横隔膜の発生に非常に重要で、PPF由来繊維芽細胞における変異がCDHの原因の1つである。

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