News & Views 冬を覚えているDNA配列 2016年12月1日 Nature Genetics 48, 12 doi: 10.1038/ng.3727 シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)の春化過程における中心的事象は、開花抑制遺伝子FLCが長期間の低温に応答して、ポリコームによるサイレンシングを受けることである。しかし、この事象がどのように開始するかについては、よく分かっていない。今回、2つの研究から、1つのDNA配列が、VAL1およびVAL2という1組の転写抑制因子を誘導することで、FLCのサイレンシングを制御することが突き止められた。これらの転写抑制因子は、次に、ポリコーム複合体PHD–PRC2によるエピジェネティックなサイレンシングを開始させるのである。 Full text PDF 目次へ戻る