News & Views フラボノール類は植物の小進化を引き起こす 2016年2月1日 Nature Genetics 48, 2 doi: 10.1038/ng.3490 顕花植物の多様性をもたらした大きな要因が花粉を運ぶ花粉媒介者にあるという考えは、150年以上前のダーウィンの研究にまでさかのぼるが、現代に至るまで、特異的な「種分化遺伝子」を同定して花と花粉媒介者の相互作用への関与を突き止めるのは難しかった。しかし今回、花由来の化合物を制御する単一遺伝子の一連の変異が花粉媒介者の選好性に影響し、種分化を引き起こしたと考えられることがついに報告された。種分化遺伝子の発見にいよいよ近づいた。 Full text PDF 目次へ戻る