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スーパーエンハンサー:in vivoでのαグロビンスーパーエンハンサーの遺伝学的解明

Nature Genetics 48, 8 doi: 10.1038/ng.3605

細胞の独自性を決定する多くの遺伝子は、スーパーエンハンサーによって調節されている。スーパーエンハンサーとは、メディエーターが結合するエンハンサー配列のクラスターのことである。スーパーエンハンサーは、発生や疾患において重要な高次の特性を示すものであると提唱されている。今回我々は、赤血球系細胞において最も強力なスーパーエンハンサーと推定されているうちの1つであるα-グロビンスーパーエンハンサーについて、その機能を包括的に解明した。α-グロビンスーパーエンハンサーの5つの調節配列について、1つずつ欠失させたマウスモデル、および適切な組み合わせで欠失させたマウスモデルを作製して調べた。その結果、α-グロビンスーパーエンハンサーの構成成分である各エンハンサーが、血液学的表現型、遺伝子発現、クロマチン構造、染色体のコンホメーションについては独立的および相加的に機能していると考えられることが分かった。そして、相乗効果や高次効果を示す明確な証拠は得られなかった。我々の研究は、転写調節における新しい概念を明らかにするための機能的な遺伝学的解析の重要性を浮き彫りにしている。

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