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オオムギ:VRS2はホルモンが介在するオオムギの花序パターン形成を調節する

Nature Genetics 49, 1 doi: 10.1038/ng.3717

植物体の構造は穀物収量を決定する極めて重要な因子であり、コムギおよびオオムギなどの作物では明らかな農学的、経済的意味を有している。それにもかかわらず、穀粒が付く「穂」という花序がどのように形成され、その規則的な2列のパターンをどのように維持しているのかに関しては、分子レベルの情報はごく限定的にしか得られていない。本論文では、転写調節因子SHORT INTERNODES(SHI)をコードするSix-rowed spike 2Vrs2)がオオムギの花序およびシュートの発生中に果たす分子およびホルモン調節の役割を明らかにする。Vrs2は、正常な穂の発生中にホルモンの恒常性および勾配を維持することによって花器官のパターン形成および相の持続に特異的に関与し、植物体の稈長形質にも同様に影響することが分かった。さらに、器官の成長中および発生中のSHIタンパク質ファミリーとショ糖代謝との関係も確認され、それにより、作物の花序および植物体構造に関するさらに深い分子レベルの理解へとつながると考えられる。

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