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ベルベットモンキー:非ヒト霊長類において複数の組織や発達段階における遺伝的多様性と遺伝子発現

Nature Genetics 49, 12 doi: 10.1038/ng.3959

ベルベットモンキーのある血統から得たサンプルを用いて、複数の組織における遺伝子発現とゲノムワイドの遺伝的多様性のデータを解析することにより、非ヒト霊長類モデルでのトランスクリプトームリソースを作り出し、発現量的形質座位(eQTL)の初のカタログを作成した。このカタログは、同等なヒトのリソースと比較して、ゲノムワイドに有意なeQTLの数(サンプルごとの数)が多く、性別や年齢に関連する発現パターンを同定可能である。今回の研究では、免疫機能での役割を持つと考えられるマスター調節遺伝子座や、発現が海馬の容積と相関する海馬の長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)を調節する遺伝子座などを発見した。このリソースは、神経精神疾患に関係する脳や行動の表現型をはじめとする量的形質の遺伝的な研究を促進するだろう。

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