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性染色体の進化における収斂と分岐

Nature Genetics 49, 3 doi: 10.1038/ng.3797

ニワトリのW染色体の配列アセンブリを用いて、鳥類14種におけるW染色体の遺伝子構成の再構築が行われた。鳥類および哺乳類のWおよびY染色体は、ともに遺伝子の高度な退化が見られる染色体だが、遺伝子量感受性の遺伝子は保持しており、これらが広く発現する遺伝子であるという共通の特徴を持つことが分かった。一方で、ニワトリのW染色体には雌特異的組織に発現する遺伝子が豊富に存在することはなく、哺乳類Y染色体が精巣特異的発現遺伝子を獲得・増幅させたのとは対照的である。この点については、性染色体が雌あるいは雄のみから受け継がれることを通して、異なる進化の結果がもたらされたと考えられる。

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