Letter

冠動脈疾患:英国バイオバンクを利用した遺伝学的解析により、インスリン抵抗性経路および経内皮遊走と冠動脈疾患とが関連付けられる

Nature Genetics 49, 9 doi: 10.1038/ng.3914

英国バイオバンクは、ヨーロッパ系集団の表現型および遺伝子型の情報を収集する世界最大のレポジトリの1つである。我々は英国バイオバンクを利用して、およそ900万のDNA配列バリアントを対象に冠動脈疾患との関連についてゲノムワイド関連解析を実施し(症例4831例および対照11万5455例)、以前に発表された結果と合わせてメタ解析を行った。冠動脈疾患に関連する15の座位が新たに同定され、知られているそのような座位の総数は本解析時点で95となった。フェノムワイド関連解析により、CCDC92がインスリン抵抗性経路を介して冠動脈疾患に関連している可能性が示された。実験による解析は、ARHGEF26が白血球の経内皮遊走に影響を及ぼすことを示唆している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度