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トウモロコシ:トウモロコシのカフェオイル-CoA O-メチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子は複数の病原体に対する量的抵抗性を与える

Nature Genetics 49, 9 doi: 10.1038/ng.3919

複数の疾患抵抗性(MDR)を与える対立遺伝子は作物の改良にとって有益だが、それらの機能の根拠となる分子機構は大部分が不明のままである。量的形質遺伝子座qMdr9.02はトウモロコシ9番染色体に同定されているが、この遺伝子座はトウモロコシでの3つの重要な葉の疾患であるごま葉枯病、灰斑病、すす紋病への抵抗性に関連している。我々は高密度マッピング、関連解析、発現解析、挿入突然変異、トランスジェニック作製による検証に基づき、ZmCCoAOMT2が、ごま葉枯病と灰斑病の両方への量的抵抗性を与えるqMdr9.02内の遺伝子であることを明らかにした。ZmCCoAOMT2は、フェニルプロパノイド経路やリグニン生産に関連するカフェオイル-CoA O-メチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子である。我々は抵抗性が、遺伝子発現とアミノ酸配列の両方のレベルにおいて対立遺伝子の多様性に起因するだろうということ、そしてその結果、リグニンや他のフェニルプロパノイド経路の代謝物のレベルの違いをもたらし、プログラム細胞死の調節を引き起こしているだろうと示唆している。

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