Research Briefing
がん:ヒトがんにおける染色体外DNAの進化ダイナミクスを解明
Nature Genetics 54, 10 doi: 10.1038/s41588-022-01183-z
がんにおいて、がん遺伝子の増幅が環状の染色体外DNA(ecDNA)分子で起こることはよく見られる。今回、ecDNAは、ダーウィンの進化論の基本原理(子孫にランダムに遺伝する、ランダムな分離による変異の増加、選択)のそれぞれに適合し、その結果、がん患者の迅速なゲノム変化、治療抵抗性、転帰不良が促進されることが分かった。