Research Briefing
遺伝学的データと細胞状態依存的(動的)な調節配列のデータを統合することにより、自己免疫疾患のエフェクター細胞状態が明らかになる
Nature Genetics 55, 12 doi: 10.1038/s41588-023-01578-6
ゲノムワイド関連解析とエピジェネティックなデータを組み合わせた解析により、自己免疫疾患のドライバーとなる免疫細胞のタイプが明らかになっているが、現在の手法では免疫細胞のエフェクター状態を正確に特定することはできていない。今回、炎症組織の一細胞データを用いた解析により、炎症組織内における免疫細胞のエフェクター状態(末梢ヘルパーT細胞や組織の制御性T細胞など)が明らかになり、これらが大きい疾患遺伝率を担っていることが分かった。