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コード化された自己集合化学物質ライブラリ

Nature Biotechnology 22, 5 doi: 10.1038/nbt961

生物学的標的と高い親和性で特異的に結合可能な分子の単離は、化学、生物学、および製薬科学の中心的な課題である。本論文で紹介するのは、コード化された自己集合化学物質(ESAC)ライブラリを利用して、標的高分子と結合する分子を容易に特定する方法である。ESAC法では、個別のオリゴヌクレオチドに結合した有機分子のライブラリを使用する。このとき、オリゴヌクレオチドは、ライブラリの自己集合を媒介し、個々の有機分子のもつコードを提示する。対象の標的生体分子に関してESACライブラリをパニングすると、選択した化合物の「結合コード」が種々の実験技術(例:オリゴヌクレオチドマイクロアレイを用いたハイブリダイゼーション)で「デコード」可能となる。この技術の将来性は、ヒト血清アルブミンおよびウシ炭酸脱水酵素に結合する分子の親和性増強(>40倍)で示され、ナノモルレベルの解離定数をもつ結合剤が得られた。

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