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ダイサーの基質の合成dsRNAがRNAiの効力および有効性を向上させる

Nature Biotechnology 23, 2 doi: 10.1038/nbt1051

RNA干渉(RNAi)は配列特異的な転写後遺伝子サイレンシングのプロセスであり、二本鎖RNAによって引き起こされる。低濃度で効率的に機能するRNAiの引き金を同定する研究のなかで、25〜30塩基長の合成二本鎖RNAが21塩基の従来型低分子干渉RNA(siRNA)に対して100倍もの効力をもつことが発見された。21塩基のsiRNAではサイレンシングが生じない部位でも、27塩基の二本鎖が効率的に標的とし、サイレンシングが10日間も持続するものがあった。なによりも、27塩基の二本鎖ではインターフェロンの誘導およびタンパク質キナーゼR(PKR)の活性化が生じなかった。この長い二本鎖はダイサー・エンドヌクレアーゼの基質であり、siRNAの産生がRNA誘導型サイレンシング複合体への取り込みと直接結びつけられているため、効力がこのように大きくなっている。今回の結果から、RNAiで標的を切断するための別法として、低濃度の合成RNAを細胞性ダイサーによる切断の基質に用いることが可能となる。

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