Perspective OBOファウンドリー:生物医学データの統合を支援するオントロジーの組織的展開 2007年11月7日 Nature Biotechnology 25, 11 doi: 10.1038/nbt1346 いかなるデータも、他のデータと統合可能な形式で存在すれば大いに価値が高まる。共通の管理された語彙「オントロジー」を用いてさまざまなデータの集合体にアノテーションを付ける方法は、統合のための一法である。残念ながら、この方法が成功を収めてオントロジーが乱立したために、それ自体が統合の障害となってしまった。オープン生物医学オントロジー(OBO;Open Biomedical Ontology)協会は、この問題の解決法を追求している。遺伝子オントロジーなど既存のOBOオントロジーには組織的な改善が施され、新たなオントロジーはオントロジーの発展を統轄する一連の発展的な共通原理に基づいて作成されている。その結果が、相互運用性および十分な論理性を有し、実際的な生物学の正確な表現を取り入れるように設計された拡張的オントロジー群である。本論文では、このOBOファウンドリー・イニシアチブを紹介し、参加希望者に指針を提供する。 Full text PDF 目次へ戻る