Brief Communication
バイオ燃料生産用発酵性糖の収量がリグニン修飾で改善される
Nature Biotechnology 25, 7 doi: 10.1038/nbt1316
リグノセルロース系バイオマスをエタノールに変換する場合、難糖化性が大きな障害である。6種類のリグニン生合成酵素の発現を個別に抑制したアルファルファ形質転換株の茎では、酸による前処理に対する抵抗性および酵素分解に対する抵抗性がいずれもリグニン量に正比例する。一部の形質転換株では、細胞壁から得られる糖が野生型の約2倍であった。リグニンの修飾で酸前処理が不要となり、バイオプロセスが簡素化される可能性がある。