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改変型亜鉛フィンガーヌクレアーゼによるゼブラフィッシュ遺伝子の選択的不活性化

Nature Biotechnology 26, 6 doi: 10.1038/nbt1398

特定の遺伝子座を対象とするゲノムの直接的な操作は、多くの脊椎動物モデルで未だ実現されていない。脊椎動物の細胞系列では、ゲノム上の特定部位の損傷が、亜鉛フィンガーヌクレアーゼ(ZFN)によって導入されている。本研究では、この技術を応用し、ゼブラフィッシュの生殖系列に選択的な変異を導入した。血管内皮増殖因子2受容体のゼブラフィッシュのオーソログ遺伝子kdr(別名kdra)の配列を認識するZFN群を作製し、そのZFNをコードするmRNAを、1細胞期のゼブラフィッシュ胚に共注入すると、変異誘発による損傷が標的部位に高頻度で生じ、それが生殖細胞系列を介して次世代に受け継がれた。改変型ZFNを使用してゲノムに遺伝性変異を導入する方法は、胚性幹細胞株が不要であり、初期段階の胚が入手しやすい多くの動物種に応用可能と考えられる。

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