Review 大腸菌を用いたゲノム規模での代謝再構築の適応範囲の拡大 2008年6月16日 Nature Biotechnology 26, 6 doi: 10.1038/nbt1401 代謝ネットワーク再構築の検討および利用を目的として開発された方法は、数的および範囲的にここ15年間で大きく成長した。特に大腸菌の代謝ネットワーク再構築はゲノム規模のものとなり、代謝工学、モデルによる発見、表現型スクリーニングの解釈、ネットワーク特性の分析、進化過程の研究という主要5部門で、種々の基礎的および実用的な目的に利用されてきた。その成果を刺激として、この分野は、研究を進めてネットワーク再構築の範囲および内容を発展させ、これまでにない新たなin silicoの分析ツールを開発し、生物の直接的および間接的因果関係の利用まで適応の幅を広げることが期待されている。総合すると、こうした取り組みは微生物代謝の遺伝子型と表現型との機構的関係を強化するものと考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る