Perspective 合成生物学的な部品と装置の改良および標準化 2008年7月8日 Nature Biotechnology 26, 7 doi: 10.1038/nbt1413 交換可能な標準的部品群から多成分システムが迅速かつ確実に作製されるのは、現代技術ならではである。生体システムにみられる複雑性に類似した機能が生物工学的に開発されるかどうかは、研究上緊急の問題である。我々は、(i)生物学的な「部品」および「装置」の改良および使用を誘導する目的、(ii)標準的な生物学的部品の信頼性の高い組み立てを実現する研究を支援する目的、(iii)生物工学を単純化する抽象階層の開発を促進する目的で、工学的装置の記述に関する既存の枠組みを生物学的対象に適応させることを提案する。ここで得られた枠組みを用い、人工的な生物学的装置として、遺伝子コード型の細胞間情報伝達レシーバー(BBa_F2620と命名)の記述を行った。このレシーバーの記述は、工学領域で広く使用されているものに似た「データシート」によってまとめられている。BBa_F2620のデータシートに至る改良および特性決定のプロセスは、標準化された遺伝子コード型の生体分子を多数作製するための雛型になると考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る