Letter siRNA送達用の陽イオン性脂質の合理的な設計 2010年2月1日 Nature Biotechnology 28, 2 doi: 10.1038/nbt.1602 我々は、合理的な方法を用いて、低分子干渉RNA(siRNA)を送達するための製剤に使用する陽イオン性脂質を設計した。基準として、安定な核酸脂質粒子(SNALP)の重要な脂質成分であるイオン化可能な陽イオン性脂質1,2-ジリノレイルオキシ-3-ジメチルアミノプロパン(DLinDMA)から出発し、イオン化可能な陽イオン性脂質に関して提案されているin vivoの作用機序を利用して、送達能力の高いDLinDMA系の脂質を設計した。スクリーニングで回収された最高送達能力を示す脂質(DLin-KC2-DMA)をSNALPで製剤化して分析したところ、in vivo活性は、齧歯類ではわずか0.01 mg/kgのsiRNA用量で、また非ヒト霊長類では0.1 mg/kgの用量で認められた。これは、我々が知る限り、in vivoでの内在性肝臓遺伝子のサイレンシングに関する過去の報告を大きく上回っている。 Full text PDF 目次へ戻る