Perspective 実験デザインの反復によってメタゲノミクスの可能性を引き出す 2012年6月1日 Nature Biotechnology 30, 6 doi: 10.1038/nbt.2235 メタゲノミクスは、疾患、産業、および環境と関連する過程のバイオマーカーまたは駆動因子となる新しい酵素および生物を発見するうえで、大いに期待されている。DNA配列解読および高性能電算処理の進歩によって横断的および長期的な研究が可能となり、この2年間、メタゲノミクスの世界では、その応用に向けたパラダイムシフトが起きている。現在は、こうした技術によって微生物の多様性および機能を広く評価し、ほとんど探査されていない領域の微生物を系統的に研究することが可能となった。この目的を達成するには、世界の科学界が地球のマイクロバイオームの比較研究を可能とする共通の目標およびデータ規格に協力して賛同する必要がある。データの比較可能性の向上は、新しいグリコシドヒドロラーゼの生物資源探索や新たなエネルギー源の発見など、バイオテクノロジーに関連する過程の研究を加速すると考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る