Review がん細胞代謝および自食作用の治療標的 2012年7月1日 Nature Biotechnology 30, 7 doi: 10.1038/nbt.2285 がん細胞代謝は、がん遺伝子のシグナル伝達および代謝酵素の調節不全の両者によって再プログラムされる。生じた代謝変化は細胞の増殖および生存を支援するが、がん細胞を継続的な栄養供給に依存させる。そのため、多くの代謝酵素が新たながん治療の標的となっている。最近、栄養素の利用可能性の変化に対する腫瘍細胞の適応には2つの過程(代謝酵素の特異的アイソフォームの発現および自食作用)がきわめて重要であることが示された。この2つの過程を標的とする承認薬および試験薬が増加しつつある。がん関連代謝変化の分子基盤の理解を深めることは、がん治療の改善につながると考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る