Perspective
新世代のスマートスキンの実現に向けて
Nature Biotechnology 37, 4 doi: 10.1038/s41587-019-0079-1
ソフトエレクトロニクス、微細加工技術、小型化、および電子皮膚が急速に進歩することにより、ヒトの皮膚にぴったりとフィットするウエアラブルセンサーの開発が進んでいる。「スマートスキン」と呼ばれるこのデバイスは、ヒトの生物学的研究、フィットネスおよびウェルネス関連の用途に向けた生体データの収集、ならびに医学的な検査や治療において、新しい可能性を創出する。直近の12カ月で電子皮膚はさらに発展を遂げ、例えば自己修復可能となり、伸び縮みするようになり、人工的求心性神経に組み込まれ、電源が内蔵されるようになった。スマートスキンの潜在能力を十分に引き出し、実世界のさまざまな状況へ普及を拡大していくためには、エンジニア、生物学者、情報科学者と臨床医の緊密な協力関係が必須となる。