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CRISPR–Cas12によるSARS-CoV-2の検出
Nature Biotechnology 38, 7 doi: 10.1038/s41587-020-0513-4
2019年12月に中国・武漢で、ベータコロナウイルス重症急性呼吸器症候群(SARS)-CoV-2のアウトブレイク(集団発生)が始まった。SARS-CoV-2感染に伴う疾患であるCOVID-19は急拡大し、世界的なパンデミックとなった。本論文では、CRISPR–Cas12を用いて呼吸器スワブのRNA抽出物からSARS-CoV-2を迅速(40分以内)かつ正確に検出する実施容易なラテラルフローアッセイを開発したことを報告する。我々は、人工基準検体、およびCOVID-19感染症患者36例と他のウイルス性呼吸器感染症患者42例を含む米国内の患者から得た臨床検体を用いてこの方法を検証した。CRISPRに基づく我々のDETECTRアッセイは、米国疾病管理予防センター(CDC)のSARS-CoV-2リアルタイム逆転写(RT)–PCRアッセイに代わる迅速な視覚的分析法となるものであり、陽性予測一致率は95%、陰性予測一致率は100%である。