Brief Communication
相同修復鋳型DNAの鎖間架橋がヒト細胞の遺伝子編集を強化する
Nature Biotechnology 41, 10 doi: 10.1038/s41587-022-01654-y
鋳型DNAを鎖間架橋で共有結合的に修飾することによって相同組換え修復(HDR)による遺伝子編集の効率を高める方法を紹介する。架橋された鋳型(xHDRT)は、K562細胞、HEK293T細胞、U2OS細胞、iPS細胞、初代T細胞で、Cas9による編集の効率を最高5倍に向上させた。xHDRTによる編集の強化は鋳型分子上の事象によって生じており、ATR(ataxia telangiectasia and Rad3-related)キナーゼとファンコニ貧血経路の構成要素を必要とする。