Brief Communication
HLAの偏りのない遺伝子スクリーニングによる患者特異的なCD4+およびCD8+ T細胞のネオアンチゲンの発見
Nature Biotechnology 41, 6 doi: 10.1038/s41587-022-01547-0
腫瘍の変異から生じるがんネオアンチゲンは腫瘍特異的T細胞応答を進行させるが、個々の患者でT細胞が認識するネオアンチゲンを特定することは容易でない。従来の方法は抗原の発見が特定のHLA対立遺伝子に限定されており、発見可能なネオアンチゲンのレパートリーの幅が狭かった。今回我々は、患者のHLA遺伝子型の全体にわたってCD4+およびCD8+ T細胞が認識するネオアンチゲンを高感度で発見することができるネオアンチゲン遺伝子スクリーニング系を開発した。