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マウスのさまざまな組織で加齢中および異時性並体結合時のノンコーディングRNAの発現変化を明らかにする
Nature Biotechnology 42, 1 doi: 10.1038/s41587-023-01751-6
生物体や細胞の老化の分子機序に関する理解はいまだ十分ではない。そこで我々は、加齢中のマウス(1~27カ月齢の10時点の16器官)と若返りマウスのノンコーディングRNA(ncRNA)の発現を全身規模でマッピングした。その結果、分子レベルの加齢の軌跡は概して組織特異的であるが、広く脱調節されている8つのマイクロRNA(miRNA)は例外であることが明らかになった。それらの個々の存在量は循環血漿中および細胞外小胞(EV)中の存在を正確に反映している一方、組織特異的なncRNAは存在が少なかった。miR-29c-3pは、固形器官、血漿、EVで加齢との相関が最大であった。異時性並体結合で若返らせたマウスでは、miR-29c-3pは若齢肝に見られるのと同等のレベルまで回復した最も顕著なmiRNAであった。miR-29c-3pは、加齢への関与が知られる細胞外マトリックスや分泌経路を標的としていた。我々は、加齢や若返りに伴うncRNAの個体規模の発現をマッピングし、血漿やEVを介して加齢の全身調節因子として機能している可能性がある、広く脱調節されている一群のmiRNAを見いだした。