アーカイブ検索

キーワード

セクション

  • インスリンとその受容体の結合

    インスリンは糖尿病治療に広く使われているが、そもそも、インスリンが細胞表面にある受容体と結合するメカニズムは、不明のままであった。今回、この複合体の結晶構造解析にようやく成功し、ついに答えが得られた。

    2013年4月号

  • アンドロメダ銀河で見つかった不思議な平面

    アンドロメダ銀河とその周囲の伴銀河(衛星銀河)を詳しく調べた結果、伴銀河が1つの大きな薄い平面上に乗っていて、アンドロメダ銀河の周りを同じ方向に回っていることが明らかになった。

    2013年4月号

  • 熱アシストによる高変換効率の有機発光材料

    蛍光性有機分子の設計によって、高効率発光ダイオードの作製が可能になった。このデバイスは、従来品のライバルになるかもしれない。

    2013年3月号

  • 脱アセチル化による細胞死

    壊死はさまざまな疾患に関連して見られるが、プログラム細胞死の中で、おそらくは最も解明が進んでいないものだ。今回、サーチュインというタンパク質が、脱アセチル化反応を介して壊死の一部を調節していることが明らかになった。

    2013年3月号

  • 恒星進化における「真の原始星」を発見

    恒星として誕生するわずかに前の段階にある「真の原始星」が、ついに発見された。巨大分子雲が重力収縮して完全に成熟した恒星になる過程には、これまでミッシング・リンク(失われた環)があった。今回の発見は、それをつなぐものとなるだろう。

    2013年3月号

  • ゲルのシートを貼ると、トランジスタ

    イオン液体と高分子を混ぜ合わせると、ゴム状のイオンゲル材料ができる。このゲルシートをカミソリで切って固体の半導体材料に貼り付け、トランジスタが作られた。

    2012年12月号

  • 哺乳類トゲマウスに見られる皮膚の剥落および再生能力

    アフリカトゲネズミは、手でつかんだだけで背中の皮膚が60%も剥がれてしまう。そしてこの剥がれた皮膚は、その後きれいに治癒する。今回、この驚異的な剥落能力と治癒能力を分析することで、組織再生の分子的・生体工学的機構の一端が明らかになった。

    2012年12月号

  • 自発的流動によって動き回る液滴

    生体の特性を示す生体物質の集合体が生体外で構築された。これにより、細胞内で起こる動的な再組織化の物理的側面が明らかになるかもしれない。

    2013年2月号

  • 約120億年前の最も遠い超新星を発見

    地球から非常に遠い距離にある2つの「超光度超新星」が発見された。この超新星は、ビッグバンからわずか15億年後に誕生したものだ。 約120億年前の幼年期の宇宙には、こうした「超光度超新星」はありふれた存在だったのかもしれない。

    2013年2月号

  • 進化の空白を埋める昆虫化石

    デボン紀の完全な昆虫化石と思われる化石が発見された。これにより、有翅昆虫がいつ進化したのかについて、断片的だったさまざまな知識や情報が有機的につながるかもしれない。

    2012年11月号

  • ついに実現した固体メーザーの室温発振

    メーザー(レーザーのマイクロ波版)の技術展開がこれまで限られてきたのは、極低温が必要であるなど、動作条件が実用にそぐわないからであった。しかし今回、ついに室温で動作する固体メーザーが開発された。

    2012年11月号

  • 球状星団は、ブラックホールがいっぱい!?

    天の川銀河の1つの球状星団の中から、これまでの常識に反して、2つのブラックホール候補天体が発見された。この新事実は、球状星団にはもっとたくさんのブラックホールが含まれている可能性を示している。

    2013年1月号

  • 胎児を拒絶しない免疫機構

    妊娠した女性の免疫系が、胎児の持つ父親由来の抗原に対して寛容となる仕組みに、「抑制性」の免疫細胞がかかわっていることが実証された。 胎児抗原に特異的に反応して増殖するこの細胞は、出産後も一部が維持されていて、2回目以降の妊娠を助けていた。

    2013年1月号

  • トウモロコシ粉懸濁液の上を走れる理由

    トウモロコシ粉と水を混ぜた液には粘性があり、それでプールを満たすと、忍者のようにその上を走ることができる。ところが立ち止まると沈んでしまう。この現象はどのような原理で起こるのか、今回、新たな実験に基づく考え方が提案された。

    2012年10月号

  • 電圧で、絶縁体を金属に変える!

    印加電圧を変えるだけで、絶縁体を金属に変える方法と材料が発見された。これを利用すれば、これまでなかった新世代の電子スイッチを実現できるかもしれない。

    2012年10月号

  • 生死のスイッチ

    免疫反応を引き起こす植物ホルモンであるサリチル酸の受容体が2種類発見された。これらの受容体は、サリチル酸に対する親和性が異なっており、サリチル酸はこの親和性の違いを利用して、感染部位と非感染部位の細胞の生死を制御しているようだ。

    2012年9月号

  • サブミリ波銀河HDF850.1の正体

    非常に遠方にあるらしい、サブミリ波長(1mm未満)で明るく輝いている銀河の分光観測が行われ、ビッグバンからわずか10億年ほどの、生まれたばかりの銀河団の中心部にあることが明らかになった。

    2012年9月号

  • 体内時計に効く薬

    体内時計という仕組みは、動物の行動や生理を、地球自転の24時間周期に同期させている。この時計のいわば歯車を標的とした薬剤が、肥満などの代謝障害に有望であることがわかった。

    2012年8月号

  • 太陽の100万倍のスーパーフレア

    太陽で見られた過去最大のフレア(太陽大気で起こる爆発現象)の実に100万倍以上ものエネルギーを持つフレアが、太陽とよく似た星で起こっている。この「スーパーフレア」現象について、今回、宇宙望遠鏡ケプラーの観測データが詳しく調べられ、その生成機構に関するこれまでの仮説に、疑問を投げかける結果が得られた。

    2012年8月号

  • 哺乳類間で感染する鳥インフルエンザウイルス

    鳥インフルエンザH5N1ウイルス由来の赤血球凝集素(HA)タンパク質をもとに、遺伝子改変インフルエンザウイルスが作成され、わずか4つの変異によってフェレット間で伝播するように変わることが明らかになった。このことは、ヒトでのパンデミックが鳥から生じる可能性を強く示唆している。

    2012年7月号