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  • 冥王星に広がる驚きの地形と深まる謎

    2015年7月14日、NASAの探査機ニューホライズンズが 冥王星のフライバイに成功した。次々に届く観測画像に映し出される、冥王星とその最大の衛星カロンの予想外の姿は、科学者たちを魅了するとともに、我々に多くの興味深い謎を投げかけている。

    2015年9月号

  • 「速度計」ニューロンがラットの脳で見つかった

    2014年のノーベル賞受賞者のチームが、哺乳類の脳内ナビゲーション機構の重要な要素である「スピード細胞」を探し当てた。

    2015年9月号

  • 薄暗い海を彩る色とりどりの蛍光サンゴ

    太陽光がわずかにしか届かない中深度の海で、黄色や橙色、赤色に輝く蛍光サンゴが発見された。これらのサンゴは自ら光ることで、共生藻類に足りない光を補充しているのかもしれない。

    2015年9月号

  • 撤去を迫られるハワイの望遠鏡

    ハワイのマウナケア火山は、先住民にとっては神聖な山であり、科学者にとっては天文台を設置するのに理想的な場所である。異文化間の対立により、この山の利用法をめぐるルールが変わろうとしている。

    2015年9月号

  • 大規模DNA解析で青銅器時代の秘密に迫る

    古代人ゲノムの集団スケールでの分析が可能になったことで、欧州の言語や文化、技術のルーツと、それらが欧州からアジア全域にかけてどのように広まったかについて、重要な手掛かりが得られた。

    2015年9月号

  • 第一世代の星を初めて発見

    宇宙が誕生して最初に生まれた世代の星たちを初めて発見したと、天文学者たちの研究チームが報告した。

    2015年9月号

  • 脳に注入可能な、超小型の神経活動記録装置

    多数のニューロンの活動を一度に記録できる、超小型で生体適合性を有するメッシュ状の電子デバイスが開発された。この装置により哺乳類の脳機能解明が進む可能性がある。

    2015年9月号

  • プリオン病を防ぐ遺伝子変異

    パプアニューギニアのある民族には、遺伝子変異による未知の機構のおかげで、過去に流行した致死的な脳疾患にかからずに済んだ人々がいる。

    2015年8月号

  • 楽しい記憶の活性化でマウスのうつ様症状が改善

    マウスで楽しい記憶を保存しているニューロンの活動を亢進させると、うつ症状が改善した。この知見から、ヒトのうつ病の神経機構の解明に新たな進展がもたらされるかもしれない。

    2015年8月号

  • 「ルーシー」の近くで発見された新種の初期人類化石

    初期の人類とされるアウストラロピテクス・アファレンシス。彼らとほぼ同時期に同じくエチオピア北部に生息していた、新種とみられる約340万年前のヒト族化石が発見された。

    2015年8月号

  • モルヒネ合成酵母の完成が間近

    グルコースからモルヒネの前駆物質を生合成できる酵母株が作り出された。

    2015年8月号

  • タラ号の調査で見えてきた、海洋プランクトンの驚異の世界

    帆船「タラ号」が世界の海で3年がかりで集めた膨大な量のプランクトン試料と関連データについて、分析結果の第1弾が発表された。これらのデータは、海洋に漂う小さな生き物たちの世界が、いかに豊かで多様であるかを物語っている。

    2015年8月号

  • 人工気管移植で知られる外科医の複数論文に不正

    Paolo Macchiariniが発表した論文では、先駆的な人工気管移植手術の成功について偽りの報告がなされていた。

    2015年8月号

  • 軍の接近を懸念する日本の研究者たち

    日本の防衛省が、大学や研究機関などの基礎研究に対する研究資金制度を初めて設けた。これは、戦後長く平和主義を貫いてきた日本の研究者社会と軍(防衛省・自衛隊)との関係が変化しつつあることを示すものだ。

    2015年8月号

  • マンモスのゲノムは、「北極ゾウ」のレシピとなるか?

    極寒の地に暮らしたケナガマンモスとアジアゾウのゲノムが詳細に比較され、遺伝子の差異がカタログ化された。氷河期に北極圏で生息していた巨大な動物が、環境にどのように適応したかが明らかになりつつある。

    2015年8月号

  • 欧州最古の現生人類化石、4世代前にネアンデルタール人と混血か?

    ルーマニアで出土した4万年前の下顎骨のゲノムが解析され、この現生人類の4~6世代前の祖先にネアンデルタール人がいたことが分かった。これまで混血が起こったのは中東でのみだと考えられていたが、 今回の研究結果で欧州においても起こっていた可能性が高まった。

    2015年7月号

  • ニワトリ胚で恐竜の顔を再現

    鳥類進化におけるくちばし誕生の謎に迫ろうと、発生中のニワトリ胚で恐竜のような鼻面を作る試みがなされた。

    2015年7月号

  • より小さなCas9酵素を発見

    黄色ブドウ球菌のゲノムから、より小さなCas9酵素が発見された。 このCas9ならば臨床で使われる遺伝子治療用のベクターに組み込めることから、CRISPRによるゲノム編集でヒトの遺伝性疾患を治療できる可能性が高まった。

    2015年7月号

  • 欠陥ミトコンドリアを破壊し、疾患を防ぐことに成功

    マウスでの実験段階だが、欠陥のあるミトコンドリアDNAをゲノム編集技術を使って選択的に破壊する手法が開発された。ミトコンドリア置換などの「三親胚」に代わる選択肢となるかもしれない。

    2015年7月号

  • 腫瘍で見つかる変異の30%以上は正常細胞にも見つかる

    効果的ながん治療を選択するためには、腫瘍組織と正常組織をセットで検査し、変異の重要性を見極めることが必要だと示唆する研究結果が報告された。

    2015年7月号