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  • 多点の弱い相互作用を利用して、細胞のふるまいを制御する

    半導体デバイス、マイクロマシン、ナノテクなど微細な世界の操作を得意とする日本。これらのノウハウを医療の場でも応用すべく、その基盤作りとして「ナノメディシン分子科学」のプロジェクトが始まった。高分子材料科学が専門の京都大学再生医科学研究所の岩田博夫所長は、これまで人工膵臓の研究開発を続けてきており、今回のプロジェクトにおいて「多点の弱い相互作用を利用した分子、細胞の制御」の研究代表を務める。いったいどんなアイデアで細胞を制御しようとしているのだろうか。

    2012年1月号

  • 遺伝子からのニパウイルス合成に世界で初めて成功(甲斐 知恵子)

    東京大学医科学研究所の甲斐知恵子教授らはリバースジェネティクスの技術を確立し、ニパウイルスの人工合成に世界で初めて成功した。ニパウイルスは、1994 年マレーシアに突如として現れた。以来、アジア各地で小さな流行を繰り返し、致死率が高い。今回のウイルス合成によって、病原性を発揮するメカニズムの解明やワクチン開発が進むと期待されている。

    2007年2月号

  • 128億8000万光年、最も遠い銀河の世界記録を更新(家 正則)

    すばる望遠鏡 を用いて、国立天文台の家正則教授率いる観測チームがこれまでで最も遠い銀河の観測に成功した。「IOK-1」と名づけられた銀河の地球からの距離は128億8000万光年で、それまでの記録を6000万光年更新。宇宙進化の解明を前進させるこの成果はNature2006年9月14日号で発表され、広く世界中に報道された。家教授に、発見の経緯やその意義、今後の展望などについて話を聞いた。

    2007年1月号