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珍しい北極のオゾンホールが異例の大きさに
北極のオゾンホール
この春、北極上空のオゾン層に記録的な大きさの穴が開いた。南極上空では毎年春になるとオゾンホールが現れるが、北極上空では珍しく、前回観測されたのは2011年だった。 Credit: SOURCE: NASA OZONE WATCH
2020年3月下旬、北極地方中央部の上空にオゾン濃度が記録的に低い領域が大きく広がり、その範囲はグリーンランドの面積の約3倍に及んだ(「北極のオゾンホール」参照)。数週間で消滅すると予想されたが、記録に残る異常な大気現象だといえる。
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翻訳:三枝小夜子
Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 7
DOI: 10.1038/ndigest.2020.200706
原文
Rare ozone hole opens over the Arctic — and it’s big- Nature (2020-03-27) | DOI: 10.1038/d41586-020-00904-w
- Alexandra Witze
- 註:世界気象機関(WMO)は5月1日、4月に成層圏の気温が上昇したことで極渦が縮小し、また低緯度地方のオゾンに富む大気が流入してきたことで、北極上空のオゾンホールは消失したと発表した。
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