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2021年4月号Volume 18 Number 4
科学を変えた10のコンピューターコード
現代の科学的発見を支えるコンピューター。プログラムとプラットフォームの進歩は、FortranやBLASTなどを誕生させ、生物学、気候科学、物理学を新たな高みへと導いてきた。Nature は今回、過去数十年の間に研究を一変させた主要なコードについて、その開発経緯と共に科学に何をもたらしたかを探った。
Editorial
News in Focus
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英国型変異株の致死性は高いのか? 決定的なデータはまだない
英国で最初に報告されたSARS-CoV-2変異株B.1.1.7に関連した死亡者が増加している。だが、その理由には、まだ不確かなところがある。
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COVID-19による嗅覚障害と味覚障害:科学的に解明されていること
SARS-CoV-2が知覚にどんな影響を与えるのか、それがどれくらい続くのか、そして、可能性のある治療法についても、研究が続けられている。
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新型コロナウイルス研究注目の論文(3月)
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)とその感染症(COVID-19)に関する文献で重要なものをNature が精査し、まとめた(2021年3月)。2月分はこちら。
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世界のパンデミック警報システムが機能不全に陥った理由
世界保健機関(WHO)は2020年1月末に新型コロナウイルスの感染拡大について警鐘を鳴らしていたが、そのメッセージが各国によって無視されたのはどうしてだろう。
AI分野でも研究倫理の向上を進めている
AI分野の権威ある国際会議NeurIPSは2020年の会議で初めて、発表者に自身の研究が社会に与える広範な影響について考察することを要請した。
Science の出版元がOAポリシーを拡大
一部のプランS参加機関から資金提供を受けている研究者は今後、AAASの購読型学術誌で論文を出版するに当たって、受理されたバージョンの原稿をオープンライセンスの下で共有できるようになる。
Features
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稀な接触感染、続く徹底消毒
SARS-CoV-2が物体の表面に長時間残存し得ることは確かだが、表面を介した接触感染はCOVID-19の主要な伝播経路ではないことが示されている。ではなぜ、我々はいまだに徹底的な消毒行為を続けているのか。
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科学を変えた10のコンピューターコード
Fortranからプレプリントアーカイブまで、プログラミングとプラットフォームの進歩は、生物学、気候科学、物理学を新たな高みへと導いた。
World View
論文撤回から学んだこと
キャリアインセンティブは、間違いがないふりをするよりもむしろ、好奇心の共有に見返りを与えるべきだ。
Japanese Author
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アストロサイトに見つかった抑制性シナプス制御機能
ニューロンはシナプスを介して情報をやりとりし、複雑な神経回路を作り上げる。脳内に150億以上あるとされるシナプスの保護を担うのは、グリア細胞だ。ところが近年、この細胞がシナプスの保護のみならずシナプスの形成や再編成にも、従来考えられてきた以上に積極的に関与している、とする報告が相次いでいる。髙野哲也・慶應義塾大学医学部助教らは、この細胞が2つのニューロンを橋渡しする細胞接着構造(三者間シナプス)に着目し、機能分子の網羅的解析を行うことで、アストロサイトの役割の1つに抑制性シナプスを調節する機能があることを見いだした。
News & Views
マグネターの巨大フレアを観測
中性子星の一種、マグネターが引き起こす巨大フレアと呼ばれる爆発現象は、近傍の宇宙で発生したことがあるが、あまりに明るくて観測できなかった。今回、より遠くで発生した巨大フレアが観測され、この爆発現象の詳細がついに明らかになった。
造血幹細胞はトウガラシの刺激で血中に動員される
痛みを感知する神経細胞をトウガラシの成分で刺激すると、この細胞によって造血幹細胞が動員できることが分かった。今回の成果はマウスで行われた研究だが、この発見は幹細胞移植の手順を改善するのに有望である。
改良された幻覚剤
幻覚剤イボガインの類似体が開発された。 この類似体は、動物モデルで依存症とうつ病に対するイボガイン様の治療作用を呈し、 しかも副作用は少なく、合成がはるかに簡単である。
タンパク質制限食による老化防止機構
動物を用いた2つの研究で、食餌からの分岐鎖アミノ酸の摂取を制限すると、mTORシグナル伝達経路が調節されて寿命が延びる可能性があることが示された。しかし、この食餌療法を人に推奨するには、さらなる研究が必要である。
News Scan
口まねするクジラ
オーストラリアのヒレナガゴンドウはシャチの声をまねているようだ。
Where I Work
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