スウェーデンのストーダレン湿地の上に渡された木製の遊歩道。融解が進んでおり、一部は水に漬かっている。 Credit: MOIRA HOUGH
毎年5月、スウェーデン北部の気温がゆっくりと上昇し始め氷点を上回るようになると、ストーダレン湿地(Stordalen Mire)のぬかるんだ泥炭地に科学者たちがやって来る。歩くとたわむ不安定な木製の遊歩道の傍らには、ワタスゲの群生地が広がり、その所々に透明なアクリル製の箱が数個ずつまとまって設置されているのが見える。
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翻訳:藤野正美
Nature ダイジェスト Vol. 18 No. 6
DOI: 10.1038/ndigest.2021.210626