2024年7月号Volume 21 Number 7

孤独が健康に悪いのはなぜか

多くの人は孤独感から、簡単には抜け出せない。そして、孤独感が長期化すると、心血管疾患や認知症をはじめとする多くの疾患のリスクが上昇する。こうした効果に脳がどのように関わっているのか、さらには、孤独感にどう対処すべきか、研究が進められている。

Editorial

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Research Highlights

「苦味受容体の出現時期」「秩序があり微調整できる蛍光ガラス」「巨大な雹を降らせた海洋熱波」「音波で泡を支える」、他。

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News in Focus

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Features

社会的交流の欠如は、心血管疾患や認知症をはじめとする多くの疾患のリスク上昇につながる。この効果に脳がどのように関わっているのかについて、解明が進められている。

Free access

long COVIDに関する主要な臨床試験の結果はまだ出ていない。そんな中、患者たちが研究を主導したり参加したりすることで、道を切り開こうとし始めた。

研究者たちは、異常気象による生活の破綻から将来への不安まで、気候変動が世界の人々のメンタルヘルスに及ぼす影響に気付き始めている。

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News & Views

既に伐採の進んでいる熱帯林が森林管理協議会(FSC)の認証を得ることは保全にとって有益なのか。今回、アフリカで行われたFSCの認証林と非認証林の比較調査によって、こうした認証制度が熱帯林の生物多様性の保全に役立つことが示された。

細胞小器官のリソソームは、積み荷分子を運ぶ小胞と融合して積み荷分子を分解するが、絶えず小胞との融合をしながらも、そのサイズを維持する仕組みは分かっていなかった。今回、リソソームの分裂を助ける因子が発見された。

マウスにおいて、記憶を形成する際には、自然免疫系の機構に関与するニューロン集団が必要であることが分かった。意外なことに、炎症性シグナル伝達が長期記憶につながる可能性がある。

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Advances

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Where I Work

Lindonne Telesfordは、セントジョージズ大学(グレナダ)の公衆衛生研究者、准講師、副学部長。

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