2022年3月号Volume 19 Number 3

人にも地球にも「ヘルシー」な食生活とは?

栄養が十分に取れて地球環境の脅威にならないこと。私たちが目指さねばならない食生活だ。2019年、栄養学者や生態学者らが「EAT–Lancet食」を発表した。それは誰もが実践できる内容ではなかったが、持続可能な食が注目されるようになった。そして現在、地域ごとに「最適な食物」を見定めるための研究が、世界各国で行われている。

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「持続可能な開発目標(SDGs)」が人々に示す方向性とは何か。誰一人取り残さないというSDGsの原則の下、多様な人々との協創はどうすれば可能なのか。東京大学の藤井輝夫(ふじい・てるお)総長と、シュプリンガー・ネイチャーのSDGプログラム長であるエド・ガーストナー(Ed Gerstner)が、共同イベントの開催を前に、お互いの組織の取り組みについて語り合った。

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信頼性のある最新の知見を迅速に伝え、パンデミックに対する人々の理解をサポートすること。ネイチャー・ポートフォリオはその責務を果たすために、この2年間、SARS-CoV2およびCOVID-19関連の研究論文の出版に総力を挙げて取り組んでまいりました。しかしこれは、査読者の方々のご協力なしには実現し得ないことでした。
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Editorial

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Research Highlights

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大洪水と待望の湖水をもたらした 「空の川」、瞬発力で空に舞い上がった巨大翼竜、信号をやりとりするブロックでできた「生きた壁」、デジタル批評家が絵画と作者をマッチング、他(2021年12月2日〜12月23/30日号)

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Publishing Academy

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News in Japan

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News in Focus

NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は、ついに太陽の内側に入り、その大気の中をくぐり抜け、恒星に関する理解を深めるのに役立つデータを収集した。

数学分野に機械学習を活用できないか。そう考えた研究チームは、AIに大量のデータを学習させ、数学者たちが見逃していたパターンを探し出させた。それを数学者が証明するという、AIと人間の新たな協働の形は、大規模データセットを扱う他の研究分野にも役立つ可能性がある。

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Features

呼吸器感染症を引き起こすRSウイルスにより、世界で毎年数百万人が入院し、数万人が亡くなる。ワクチン開発は半世紀もの間難航していたが、重要なタンパク質の構造解明とCOVIDワクチンでの知見の後押しにより、現在、4種類の新しいワクチンが後期臨床試験に入っている。

栄養が十分に取れて地球環境の脅威にならないこと。私たちが目指さねばならない食生活のことだ。「最適な食物」を地域ごとに見定めるための研究が、世界各国で行われている。

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News & Views

革新的な実験手法をラマン分光法や計算と組み合わせることで、電極触媒表面における水の構造のわずかな変化が水素生成反応を加速し得ることが明らかになった。この触媒過程を発展させれば、クリーン燃料の供給増大に役立つ可能性がある。

標準的な量子論は、負の数の平方根を含む。しかし、こうした虚数は理論に不可欠なのだろうか? 虚数を含まない、量子論と類似した理論が誤りであることを証明する方法が提案され、実数のみの類似理論が誤りであることが実験で確認された。

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将来のパンデミックにうまく対応するには、SARS-CoV-2ウイルスがいかにしてこれほど急速に拡散したかを理解する必要がある。2020年初頭の監視活動では検出されなかった潜在的感染が、感染伝播についての1つのモデルから明らかになった。

腫瘍を標的とする治療で免疫細胞を利用することが増えてきている。このほど、このような免疫療法と他の標準療法を併用した治療法の臨床試験が胃がんを対象に行われ、その結果は有望なものであった。がんの治療法は変化しており、今後も変化がさらに続くと考えられる。

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Advances

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Where I Work

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Carla Danielは、西インド諸島大学を拠点とするバルバドス・ウミガメプロジェクトの現場責任者。

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