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CNV:コピー数多型領域でのタンパク質を変化させる多型はヒトのさまざまな表現型に影響を及ぼす

Nature Genetics 56, 4 doi: 10.1038/s41588-024-01684-z

コピー数多型(CNV)は、大きな遺伝的多型の1つであるが、ほとんどの遺伝的関連解析ではCNVを効率的に特定することができない。本論文では、英国バイオバンクの全エキソーム塩基配列決定データ(n = 46万8570)を用いて、サブエキソンCNV(エキソン1つにとどまるCNVを指す)や分節重複内の多型を検出できるハプロタイプ情報に基づく手法により、タンパク質を変化させるCNVを突き止めた。遺伝子の機能喪失(LOF)が予測されるまれなバリアントの解析にCNVの情報を組み込むと、予測LOFバリアントと41の量的形質との間に100の関連が見つかった。RGL3のエキソン6の低頻度の部分欠失は、高血圧リスクを低下させる効果を持ち(オッズ比 = 0.86〔0.82~0.90〕)、これは遺伝子のLOFが高血圧リスクに及ぼす最も強力な防御効果の1つであることが分かった。分節重複内での急速な変化が見られる遺伝子ファミリーでのタンパク質コード領域の遺伝多型(これまでのほとんどの解析法では認識できなかった)は、ヒトゲノムにおける2型糖尿病リスクのバリアント、概日リズムのタイプ形質のバリアント、および血液細胞形質のバリアントに、最も大きく関与していることが分かった。これらの結果は、これまでの大規模な解析では見逃されていたゲノムのバリアントから、新たな遺伝的知見が得られる可能性を示している。

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