Research Highlights

マラリア寄生虫の宿主免疫からの回避にはCD4+CD25+制御性T細胞が必要である

Nature Medicine 10, 1 doi: 10.1038/nm975

マラリア寄生虫による感染は、しばしば総体的な免疫抑制を誘導し、宿主は永続的な免疫を維持することが難しくなる。本論文で我々は、CD4+CD25+制御性T細胞(Treg)の除去が、致死性株であるPlasmodium yoeliiでの感染時にマウスを死から守ること、またこの防御が寄生虫由来の抗原に対するT細胞応答性の増加に関連することを示す。これらの結果は、Tregの活性化がマラリア感染の際の免疫抑制の一因となり、またマラリア寄生虫の宿主免疫反応からの回避に役立つことを示唆している。

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