Brief Communication 核ホルモン受容体であるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δの活性化は腸腺腫の増殖を加速する 2004年3月1日 Nature Medicine 10, 3 doi: 10.1038/nm993 腸ポリープ症になる素因のあるApcminマウスを、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δ(PPAR-δ)の選択的アゴニストとしてはたらく化合物で処理した。ApcminマウスをPPAR-δのリガンドであるGW501516に暴露すると腸ポリープの数および大きさが有意に増大した。最も顕著な影響がみられたのはポリープの大きさにおいてで、PPAR-δ活性化因子で処理したマウスでは、2mm以上の大きさのポリープの数が5倍に増した。この結果は、PPAR-δが腸腺腫の増殖調節に関わっていることを示している。 Full text PDF 目次へ戻る