Brief Communication

常染色体優性型の多発性嚢胞腎のオーソロガスモデルに有効な治療法

Nature Medicine 10, 4 doi: 10.1038/nm1004

常染色体優性型の多発性嚢胞腎(ADPKD)は、末期段階の腎疾患の主な原因である。バソプレシンV2受容体(VPV2R)のアンタゴニストであるOPC31260は、PKDと関連があると思われる病状を示す2種類のPKD動物モデルで有効であった。今回、ADPKDのマウスモデル( Pkd2-/tm1Som)が同様の細胞表現型を持ち、OPC31260投与に感受性を示すことを報告する。投与により腎中のサイクリックAMP(cAMP)濃度の低下、腎肥大の阻止、嚢胞発生の著しい阻害と腎機能低下の予防がみられた。

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