Brief Communication ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δは結腸での発癌を低減する 2004年5月1日 Nature Medicine 10, 5 doi: 10.1038/nm1026 ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δ(PPAR-δ、別名PPAR-β)は結腸腫瘍で発現が亢進しているが、PPAR-δが結腸癌の一因であるかどうかはわかっていない。今回、PPAR-δ欠失(Ppard-/-)マウスを用いて結腸での発癌におけるPPAR-δの役割を調べた。Min変異体および化学物質を使って誘導したマウスモデルの両方で、結腸ポリープ形成はPPAR-δヌル接合性マウスで有意に多かった。PPAR-δの活性化が結腸ポリープ形成増大につながることを示唆した以前の報告とは異なり、本論文はPPAR-δが結腸での発癌を低減することを明らかにするものである。 Full text PDF 目次へ戻る