Research Highlights 翻訳因子eIF-4Eは腫瘍形成を促進しc-Mycと協調してリンパ腫を発生させる 2004年5月1日 Nature Medicine 10, 5 doi: 10.1038/nm1042 ラパマイシンの哺乳類での標的であるmTORは、細胞の成長と増殖を調節している。今回、mTORの下流にあるエフェクターである翻訳の開始因子(eIF-4E)がin vivoで発癌作用を及ぼし、B細胞リンパ腫発生にc-Mycと協調して働くことを示す。c-MycはeIF-4Eにより誘導される細胞の老化を無効にし、eIF-4Eはin vivoでc-Mycに依存して起こるアポトーシスに拮抗することがわかった。この結果は、eIF-4Eの活性化がホスホイノシチド3キナーゼおよびAktによる発癌性形質転換において重要であることを示唆している。 Full text PDF 目次へ戻る