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アポリポタンパク質Eは沈着したアミロイドβペプチドのアストロサイトとの共存および分解を促進する

2004年7月1日 Nature Medicine 10, 7 doi: 10.1038/nm1058

先に我々は、アポリポタンパク質E（Apoe）が脳でアミロイド形成を促進し、アルツハイマー病マウスモデルではアストロサイト特異的なAPOE発現がアミロイドβペプチド（Aβ）の沈着に大きく影響することを報告した。アストロサイトがAβを分解できることから、今回はアストロサイトによる分解でApoeが果たすと思われる役割について調べた。野生型成体マウスの培養アストロサイトとは対照的に、成体Apoe^-/-マウスのアストロサイトはAβ斑のある脳切片中のAβをin vitroで分解しない。ApoeまたはAβに対する抗体、または低密度リポタンパク質受容体ファミリーのアンタゴニストであるRAPを加えると、アストロサイトによるAβの分解は効率よく妨げられる。位相差顕微鏡および共焦点顕微鏡による観察では、Apoe^-/-アストロサイトは沈着Aβに対する反応、あるいは取り込みが野生型のアストロサイトに比べると低いことがわかった。したがって、沈着Aβ類のアストロサイトによる分解および除去に関してはApoeが重要であると考えられ、アルツハイマー病ではこの過程が障害されていると思われる。

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