Brief Communication

転写因子SNAILはヒト結腸癌でビタミンD受容体の発現および反応性を抑える

Nature Medicine 10, 9 doi: 10.1038/nm1095

1α,25-ジヒドロキシビタミンD3(1,25(OH)2D3)の高カルシウム血症を起こさない類似体のいくつかは、一部の癌患者で抗腫瘍作用を示す。ビタミンD受容体(VDR)の高発現は良好な予後と関連しているが、発現は腫瘍の進行中に消失する。本論文では、ヒト結腸癌細胞で転写因子SNAILがVDR遺伝子の発現を抑制し、また異種移植マウスで1,25(OH) 2D3類似体の1つであるEB1089の抗腫瘍活性を阻害することを示す。ヒト結腸癌では、SNAILの発現上昇はVDRの下方制御と相関している。

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