Brief Communication 癌:乳癌耐性タンパク質BCRP(ABCG2)は薬物や発癌性をもつ異物毒素を乳汁中に蓄積させる 2005年2月1日 Nature Medicine 11, 2 doi: 10.1038/nm1186 薬物や農薬などの外因性毒素による乳汁汚染は、母乳で育つ幼児や乳製品の消費者にとって健康上の大きな危険要素となりうる。本論文では、授乳期間中のマウス、ウシおよびヒトの乳腺で多剤排出トランスポーターBCRP(ABCG2にコードされる)が強く誘導されること、またBCRPは食品に含まれる発癌性物質であるPhIPや抗癌剤のトポテカン、抗潰瘍剤のシメチジンなどの臨床的および毒物学的に重要な基質がマウス乳汁中に活発に分泌される原因となることを明らかにする。 Full text PDF 目次へ戻る