Letter タンパク質検出:血清中の微量タンパク質を検出するための高感度・ハイスループット分析法 2006年4月1日 Nature Medicine 12, 4 doi: 10.1038/nm1378 免疫学的手法用いた抗原の検出能は、抗体の結合親和力と抗原の量に制約を受ける。我々は今回、「T7ポリメラーゼを触媒とする蛍光増幅法(fluorescent amplification catalyzed by T7 polymerase technique、FACTT)と名づけたモジュール式の簡便な増幅システムの創出に成功した。こうしたシステムにより、サブフェムトモルのレベル(およそ0.08 fM)でタンパク質標的を特異的に検出できる。本論文では、齧歯類とヒトの血清からHer2(Neuとしても知られる)を検出したことを報告する。FACTTは、ハイスループットスクリーニングや自動分析に適用可能であり、医療用に現在使われているELISA(酵素免疫定量)法を強化する実用的な手法である。 Full text PDF 目次へ戻る